PEUGEOT307cc,ÇÇすなわちクーペ・カブリオレ。
クーペでもありカブリオレ(オープンカー)でもある、
というファジーな定義の
この愛しい赤い車を15年運転した。
オープンカーにしてよい天候や、
環境などの適切な条件を走ることは極端なほど少ない。
最初は金属ルーフが自動で開閉されるのが楽しかった。
適切な条件が少ないまま、
気がつけばいつも2ドアクーペの形で乗っていた。
自分でもいつのまにか307ccが
クーペだと思うようになった。
1年に2,3回もルーフを開けて走らなくなった。
沖縄から東京の都心の車庫に車を運んでからは、
本当にめったに開けなくなった。
車庫に入れる前に、
ルーフの作動テストを月に1回できたかどうか。
それが、きのう突然、雷に打たれたように開眼した。
PEUGEOT307ccは金属屋根がついたオープンカーである。
屋根をしめていても、これは歴然としたオープンカーである。
屋根がない前提なので
車体下回りには車の強度を高める補強フレームが
たくさん溶接され
オープンカーの状態で逆さに転倒したときには
後席ヘッドレストが火薬で射出して、
乗員が車と地面の間に潰されない安全装置がある。
オープンカーにした瞬間、車体前後重量比が変わる
車体がとても軽やかになめらかに走る。
車の気配が瞬間で華やかになる。
ようやく気がついた。
屋根をしめていても、自分がオープンカーに乗っている。
そうだったんだ。しみじみじわる。
これからはわずかでも屋根を開けて走ろう。
できない日は車庫で開閉テストをして屋根を開けよう。